食材の教室

オクラのお話

(okura)

【プロフィール】 profile
アオイ科トロロアオイ属。原産地はアフリカ東北部。オクラの名は、原産地アフリカの言語から由来しています。エジプトでは2000年以上前から栽培されています。食用となるのは若い果実ですが、完熟した実はコーヒー豆の代用としても使われるようです。日本でも、暖かい九州沖縄地方で生産がさかんです。別名アメリカネリ、オカレンコン(陸蓮根)、ナットウなどと呼ばれ、納豆のような独特のぬめりと、トロロに似た特有の風味が人気です。朝、黄色いハイビスカスのような花を咲かせ、昼にはしぼみます。一般的な五角種のオクラの他に、生食向きの赤オクラ、丸莢(まるざや)種、小ぶりなミニオクラ、スター・オブ・デイビッド(九角種、十角種)、トロロアオイ(花オクラ)、オクラの新芽(スプラウト)など、見た目でも楽しい野菜です。

 

【栄養について】 nutrition
カロテン、カルシウム、食物繊維に富む緑黄色野菜です。特有の粘り成分はペクチンとムチン。
ペクチンは水溶性食物繊維のひとつで、血液中のコレステロールを下げる働きや血糖値の上昇を抑える働きが期待できます。ムチンは胃の粘膜を保護するほか、整腸作用もあり便秘や下痢に有効です。冷たいものを食べすぎて、胃の働きが低下した時に消化活動を助けるので、夏バテに役立ちます。生で食べても加熱しても栄養素量はほとんど変わらないという特徴を持っていますが、ネバネバ効果を期待するなら生食のほうが良いでしょう。

 

【見分け方】
濃い緑色で、切り口やへたが黒ずんでいないもの、皮にハリと弾力のあるのもを選びましょう。五角種は角がはっきりしていて、うぶ毛がびっしりと生えたものは鮮度が非常に良いです。大ぶりのものはタネがかたい場合があるので、中サイズのものを選びましょう。

 

【保存方法】
ネットに入れられて売られていることが多いですが、乾燥を防ぐためプラスチックの保存容器やビニール袋に移し替えて保存しましょう。暑い地方原産の高温性野菜なので、5℃以下だと低温障害を起こし、味が落ちます。冷蔵庫に入れる場合は、野菜室で保存しましょう。

 

【山口晴子のオススメ】
丸オクラ(丸莢種)


<コメント>
莢が丸く、長く、五角種よりも皮がやわらかいのが特徴です。特に「エメラルド」という品種は色鮮やかなグリーンです。沖縄野菜の「島オクラ」も丸莢種です。